2017年度

JFCC研究成果集

科学技術イノベーションを推進する革新材料開発と先端解析技術

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R-37
2017

レーザーを用いた酸化物セラミックス焼結技術の開発


技術のポイント

レーザーを用いたアルミナの短時間焼結技術3Dプリンタの基盤技術として層間接合に成功

基礎研究


背景
レーザーを用いたセラミックスの焼結技術は、セラミックス積層造形の基盤となる技術であるが、厚み数10〜数100ミクロンの粒子層の焼結では、クラックや変形が生じやすい

目的
高密度粒子層へのレーザー照射により、酸化物セラミックス(アルミナ)を焼結し、さらに下地(既焼結層)の上に新たな層を形成・焼結・接合する

成果
(1) グリーン密度85%以上の粒子層を形成する乾燥・脱脂法を開発
(2) 低吸収のアルミナ粒子層を高効率でレーザー加熱する技術を開発
(3) 焼結層の上に新たな粒子層を形成し、レーザー照射により層間が接合することを実証


スラリースプレー技術を新開発
その場脱脂技術との組み合わせで、
緻密な粒子層を高速で作製可能
レーザー焼結/接合プロセスの実証
約100ミクロン厚の粒子充填層へのレーザー照射により、
焼結と下地との接合が同時に可能



期待される適用分野
複雑形状部材、表面機能付与、積層型デバイス など

謝辞 本研究は、総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)
「革新的設計生産技術」(管理法人:NEDO)によって実施したものである



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