2017年度

JFCC研究成果集

科学技術イノベーションを推進する革新材料開発と先端解析技術

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T-5
2017

各種屈折率のエアロゲル合成


技術のポイント

微構造を制御した各種屈折率を有するシリカエアロゲルの合成・頒布



シリカエアロゲルとは

シリカエアロゲルは、シリカ(SiO2)微粒子が3次元ネットワーク骨格を形成した構造を持ち、体積の95%以上が空隙から成る非結晶質の固体

エアロゲルの走査電子顕微鏡画像の例 エアロゲルの微構造の模式図
シリカエアロゲルの
外観形状:110×110×10mm


シリカエアロゲルの特徴

・高い透明性(〜85% 10mm厚、波長:550nm)
・高い化学的安定性(石英ガラスとほとんど同じ組成)
・軽量低密度(0.04〜0.20g/cm3)
・極低熱伝導率(大気圧下でも0.02W/m・K以下)


頒布シリカエアロゲルの仕様
現在頒布中
近日頒布開始予定
*大気圧下の測定
品名 屈折率
[±0.002]
10mm厚での透過率
[%] @ λ:550nm
熱伝導率*
[x10-3W/m・K]
密度 [g/cm3]
SP-10 1.010 85〜86% 23.1 0.04〜0.05
SP-15 1.015 85〜87% 17.9 0.05〜0.06
SP-30 1.030 85〜88% 12.4 0.12〜0.13
SP-50 1.050 85% 13.9 0.19〜0.20
SP-20 1.020 >85% 16.2 0.06〜0.07
SP-40 1.040 13.3 0.14〜0.15


適用分野

・高断熱性・軽量・透明性 ⇒ 窓・壁など透明断熱材への応用 
・低密度・透明性・安定性 ⇒ チェレンコフ光検出器、宇宙塵捕集材
・多孔質性・安定性    ⇒ 吸着材、触媒担体など



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