2020年度

JFCC研究成果集

マテリアル革新力を支える新材料開発と先端解析技術

1研究成果 / 革新複合材料・機能材料

R-4

2020

熱輻射抑制膜の開発
~熱ロス低減・エネルギー効率向上へ~

課題

発電プラントの高温配管(600 ℃以下)における熱ロス低減が課題
 →高温部材の熱ロスは、熱輻射+熱伝導(気体・固体)により発生
 →対象物が高温であるほど熱輻射ロスが顕著

解決手段

・熱輻射抑制膜:高温大気中で安定な熱輻射抑制膜を開発

・部材への施工性:箔基材に成膜することで、配管部材への施工性を向上

・効果の検証:模擬試験により、熱輻射による放熱量低減を実証

成果・新規性

・600 ℃以下で優れた熱輻射抑制を発現する遮熱膜

・高温大気中において、耐久性に優れた新材料

・熱ロス低減によりエネルギー効率向上を実現

開発膜模式図
黒体幅射スペクトルと開発膜の反射率スペクトル
放熱ロス低減の模擬試験

期待される市場・応用

・発電プラントの水蒸気配管などの高温部材

・高温熱源を利用する産業プロセスの省エネ促進