2022年度

JFCC研究成果集

新時代のマテリアル戦略を支える新材料開発と先端解析技術

2試験評価技術 / 機械特性

T-11

2022

SDGs

炭素繊維等の樹脂との密着性評価

SDGs

技術のポイント

樹脂に繊維を1本包埋した複合材料を作製し、引張応力負荷時の繊維の破断挙動から繊維-樹脂間の密着性を評価

繊維-樹脂間の密着性
(フラグメンテーション法)

段階的に引張り応力を負荷し、繊維破断を生じさせる。
顕微鏡により繊維破断を計数し、平均破断長さを測定
試験方法
試験片

内包繊維の平均破断長さ( l

基準長さLを、繊維破断飽和時の破断数で除して
l を算出

界面せん断強度(τ)算出方法

炭素繊維の評価例

樹脂主剤:Bisphenol-A型エポキシ
硬化剤:トリエチレンテトラミン
lcは評点間距離を破断数で除して算出)

参考文献:辻岡則夫 他, 材料, 46 (1997) 163-9. M. Wada et al., Compos. A, 85 (2016) 156-162.

適用分野

・繊維強化複合材料の開発

・CFRPのリサイクル(回収炭素繊維の状態把握 等)