2022年度

JFCC研究成果集

新時代のマテリアル戦略を支える新材料開発と先端解析技術

3試験評価技術 / 熱特性

T-14

2022

SDGs

フラッシュ法による遮熱コーティング膜の熱伝導率評価

SDGs

技術のポイント

フラッシュ法の多層解析により、基材およびボンドコート上に成膜された遮熱コーティング膜の熱伝導率評価が可能

保有技術

三層の状態で未知層の
熱伝導率(熱拡散率)を評価

※TC層:トップコート層、BC層:ボンドコート層

熱拡散率測定装置

<熱拡散率測定>
測定方法:フラッシュ法(多層解析)
装置  :NETZSCH製 LFA457、LFA467
     京都電子工業製 LFA-501、LFA-502
温度範囲:室温~1000 ℃程度

活用/成果例

遮熱コーティング材の熱伝導率評価結果

<測定試料>
TC層: ジルコニア多孔質層
BC層: CoNiCrAlY
基材 : ハステロイX

<比較試料>
TC単層材:ジルコニア多孔質層
※TC層、BC層は溶射成膜

室温~高温において、多層材で求めた
熱伝導率と単層材の結果が良く一致

熱伝導率は、比熱容量、かさ密度、熱拡散率から算出

TC層、TC単層材の熱伝導率測定結果

適用分野

・遮熱コーティング材料、断熱膜などの性能評価

・多層材料の熱伝導率評価

謝 辞:本データは、大阪科学技術センターが経済産業省から委託を受けて実施した遮熱コーティングの国際標準化事業の成果の一部として得られたものである。