標準物質

Reference Materials

熱拡散率測定用標準物質(TD-AL)

TD-AL

 セラミックスの熱拡散率は主にレーザーフラッシュ法で測定されていますが、その測定の不確かさを検証するためには熱拡散率が与えられた標準物質が必要です。
熱拡散率測定用標準物質(TD-AL)はJFCCと計量研究所との共同開発により開発された標準物質であり、室温~1000Kの温度範囲で熱拡散率標準値が与えられています。なお、本標準物質に関する詳細な測定方法やデータは、別途頒布の(TR-TD-AL テクニカルレポート)に記載されていますので参考にして下さい。

特長

用途

 レーザーフラッシュ法等による熱拡散率測定における不確かさの評価に用います。

TD-ALの概要
略号 TD-AL
材料 多結晶体アルミナ
寸法 φ10×2mm, φ10×3mm(厚さは公称値)
測定方法 レーザーフラッシュ法等
温度範囲 室温~1000K
熱拡散率標準値 ※1 温度 (K) 熱拡散率
(×10-5m2s-1)
293 1.084
300 1.034
500 0.425
700 0.280
1000 0.190
不確かさ ※2 上記熱拡散率に対し、5.6%(95%信頼区間)

※1 ここには標準値として代表的な温度での値を記してあります。熱拡散率標準値は温度の関数として表示されており、任意の温度での標準値が算出可能。

※2 ISO GUIDE 35-1989に基づいて算出(詳細はテクニカルレポートに説明)

熱拡散率標準値

 標準物質 (TD-AL) の熱拡散式は次式で表されます。ただし、α:熱拡散率(m2s-1)、T:温度 (k)

熱拡散式

 熱拡散率は温度に対して下図のように変化をします。なお熱拡散率はパルス加熱前の試料温度に対応する値です。

熱拡散率の温度変化
図/熱拡散率測定用標準物質 TD-ALの
熱拡散率の温度変化

標準物質測定上の注意

熱拡散率測定用標準物質 TD-AL

頒布価格 90,000円/セット
※料金には消費税を含みません

参考資料
テクニカルレポート TR-TD-AL
レーザーフラッシュ法による熱拡散率測定用標準物質の特性
(1) はじめに (2) 標準物質材料 (3) 測定方法 (4) 熱拡散率の均質性 (5) 熱拡散率の安定性 (6) 標準物質供給用焼結体と試料の作成 (7) 標準式の決定と不確かさの評価 (8) おわりに
頒布価格/20,000円(税抜)

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