2011年度

JFCC研究成果集

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2011-2

環境顕微鏡 〜高分解能観察に優れた仕様〜


概要

環境セルへのガス導入を行うことで、実材料の使用環境を模擬したその場観察を行うことが可能となる



保有技術・設備

環境制御型透過電子顕微鏡
環境制御型透過電子顕微鏡の主な仕様
電子銃:電界放出電子銃
加速電圧:80, 200 and 300kV
点分解能:0.12nm
導入ガス種:H2, N2, O2, Ar
ガス導入圧力:差動排気方式:15torr以下
試料加熱温度:最高800℃
導入ガス&反応生成物の分析
電子エネルギー損失分光法とガスクロマトグラフィーの組み合わせにより気体分子の組成を検出

セラミックスの焼結過程の観察
W-Zr前駆体の環境制御型透過電子顕微鏡内その場加熱
(a-e) 0, 5, 10, 15, 20 分後
Catal. Sci. Technol., DOI: 10.1039/C0CY00063A (2011)

環境制御型透過電子顕微鏡は、原子スケールの反応メカニズムを直接観察できます。世界では、デンマークのHaldorTopsoeに早期に導入され、不均一系触媒プロセスの基礎研究および材料開発を強力に支援しています。


適用分野

酸化・還元・不活性ガス雰囲気における材料挙動の高温その場観察
 ・触媒材料における酸化・還元過程の形態観察
 ・耐熱材料の使用環境を模擬したガス雰囲気下における高温挙動の観察



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