2021年度

JFCC研究成果集

脱炭素イノベーションをめざした革新材料開発/解析技術

3試験評価技術 / 熱特性

T-17

2021

SDGs

高温X線回折を用いた粉末試料の熱膨張率評価技術

SDGs

技術のポイント

通常、熱膨張率測定はバルク試料にて行う必要があるが本手法では粉末試料の熱膨張率評価を行うことが可能

保有技術

仕様

X線出力  :45 kV 40 mA

制御温度  :R.T~1200 ℃

試料加熱  :間接加熱方式

ヒーター  :W

温度測定  :Pt 10 %RhPt熱電対

最大圧力  :大気圧+1 bar

測定範囲  :0~164°(2θ)

試料皿   :Al2O3 (標準)

試料台   :Al2O3

試料サイズ :粉末(バルク試料の場合、最大φ16×2 mm程度)

試料雰囲気 :真空(10-4 mbar)、大気、不活性ガス(N2、Ar)

標準粉末  :Si粉末

HKT1200N(Anton Paar製)

活用/成果例


Al2O3粉末の平均線膨張率測定結果

試料雰囲気:大気圧

本手法と通常のバルク試料による試験との比較の結果、誤差3 %以内であった
また、本手法は結晶のa、b、c軸方向での熱膨張率分離評価も可能

適用分野

・難焼結性材料

・特定の結晶方位を有する組織

・遮熱コーティング材料、断熱膜 等