2025年度

JFCC研究成果集

独創的研究で社会変革に対応 ~マテリアル新時代へ~

2研究成果 / 次世代電池

R-10

2025

SDGs7

全固体電池用負極-固体電解質の作製と界面構造解析

SDGs7

アピールポイント

全固体電池の固体電解質/負極界面の格子整合性を解明
【技術シーズ:化学溶液法/ナノ構造解析】

背景・課題

・全固体リチウム電池では、充放電により、負極と固体電解質界面における体積収縮が小さく、界面抵抗の小さな材料を選定することが必要​

・熱処理による負極―電解質界面での結晶安定性・整合性を解明する。

解決手段

・充放電による体積変化の少ないLi4Ti5O12(LTO)負極、および粒界抵抗の小さい (Li,La)NbO3(LLNO)酸化物単結晶固体電解質を選択​

・化学溶液法を用いることで低温からのLTO単相膜形成の可能性を検討​

・固体電解質-負極膜の異相界面について走査透過電子顕微鏡(STEM)で構造解析を実施し、整合性を評価​

成果・新規性

①LLNO酸化物単結晶固体電解質上に高い結晶性のLTO負極膜の合成手法を確立

②Liイオン伝導に優位な負極‐固体電解質界面の原子構造を解明

③LTOの(040)面の7層の原子層が、LLNOの(114)面の9層の原子層と界面で一致していることを特定

LTO薄膜合成手法
(a)LTO/LLNO界面の環状
    暗視野STEM像
(b)制限視野電子線回折パターン
界面方位関係における構造モデル

期待される市場・応用

・全固体リチウム電池

謝 辞:本研究の一部は、JSPS科研費(21K04635)および防衛装備庁安全保障技術研究推進制度(JPJ004596)にて実施されたものである。

担当者:幾原裕美、菅原義弘、小林俊介、桑原彰秀