2025年度

JFCC研究成果集

独創的研究で社会変革に対応 ~マテリアル新時代へ~

4研究成果 / 計算科学

R-22

2025

SDGs7

ゼオライト骨格のトポロジー解析

SDGs7

アピールポイント

同一トポロジーを有するゼオライト骨格構造を同定
【技術シーズ:グラフ理論】

背景・課題

・ゼオライトは、頂点共有TO4四面体(T原子: Si、Al、P)から形成された骨格構造を持ち、240種類以上の骨格構造の種類※1が実験的に報告

・四面体の繋がり方(トポロジー)が解明できれば、ゼオライトの合成などに活用できるが、トポロジーの解析的研究は発展途上​

・トポロジーを分類する方法を開発し、それぞれの骨格のトポロジー関係を解明

※1 三文字のコードが割り当てられている.​

解決手段

・単位セル内の四面体接続をグラフ(接点と枝)に変換​

・グラフ中のハミルトン閉路※2を列挙し、図形的に表現(標準的な描画)​

・網羅的に骨格の描画を構成し、比較することでトポロジーを解析​

※2 グラフ上の全ての頂点を1度ずつ通る閉路​

成果・新規性

①四面体骨格のトポロジーを可視化できるソフトウェアを開発

②トポロジー描画の対称性によるゼオライト骨格構造を分類

③トポロジー描画を解析し、新たに同一のトポロジーを持つ骨格構造を発見

グラフ理論によるゼオライト骨格トポロジーの可視化の手順1)
特に高い対称性を持つ骨格構造の単位胞と
それに対応する描画の例
本研究で新たに発見した同一トポロジーをもつ骨格構造

1) M. Sato, J. Math. Chem. 7, 341 (1991)

期待される市場・応用

・ゼオライト、アルミノケイ酸塩鉱物

謝 辞:本研究は、NEDO委託業務「ムーンショット型研究開発事業/窒素資源循環社会を実現するための希薄反応性窒素の回収・除去技術開発」(JPNP18016)で実施されたものである。

担当者:Craig Fisher、佐々木優吉

共同研究者:(東京大学)脇原徹