2026年度

JFCC研究成果集

サステナブルな未来を拓く革新材料開発と先端解析技術

3研究成果 / 脱炭素

R-9

2026

SDGs7

プラズモン共鳴による太陽光から高温熱源への高効率変換

SDGs7

アピールポイント

半導体+金属粒子で世界最高レベルの光→熱変換効率を達成
【技術シーズ:スパッタ成膜ナノ組織制御/光物性評価】

背景・課題

・太陽光から高温熱源を創出できれば再生可能な熱エネルギーの利活用が拡がる。

・従来の太陽光吸収膜では200℃以上で変換効率が低下し、高温熱源を創れない。

・高温での変換効率向上には「太陽光:高吸収」と「赤外光:低吸収=低放射」を両立するcut-off吸収の最適化が必要。

解決手段

・従来膜の光吸収(酸窒化物のd-d遷移)とは異なる新たな光吸収原理を導入
⇒ 半導体のバンド端吸収+金属ナノ粒子のプラズモン共鳴吸収​

成果・優位性

①半導体-FeSi2中に分散したAgナノ粒子による「プラズモン共鳴」を制御

②太陽光-赤外光の境界に消衰係数kピークを発現させ理想的cut-off吸収を実現

③高温域での変換効率を大きく向上(300 ℃で15%→75%へ増加)

期待される市場・応用

・太陽熱エネルギー利用機器(蒸気利用・ソーラクーリング等)

・プラズモン共鳴応用デバイス(高い赤外屈折率、電場増強効果など)

発表文献

Y. Okuhara et al., ACS Appl. Opt. Mater. 2 (2024), 1600−1609.​

謝 辞:本成果はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託業務JPNP24010「再生可能エネルギー熱の面的利用システム構築に向けた技術開発」で実施されたものである。

担当者:奥原芳樹、上出龍星