5研究成果 / 次世代電池
R-19
2026

全固体電池内部のLiイオン移動を高速観察

アピールポイント
動作中の電池内部のLiの動きをナノスケールで可視化
【技術シーズ:オペランド解析】
背景・課題
・全固体電池は、現行のLiイオン電池を上回る安全性・エネルギー密度に期待
・全固体電池用部材として、Li4Ti5O12負極が高耐久かつ高出力材料として有望
・充電時間の短縮には、より高出力に動作する電極材料が必要
・Li4Ti5O12のLi伝導/相転移メカニズムを解明し、高出力材料の設計指針を得る。
解決手段
・オペランド透過電子顕微鏡法と電子エネルギー損失分光法を用い、動作中の全固体電池内部のLiの動きを、ナノスケールかつ時間分解能1.5秒で実空間観察
・Li4Ti5O12 ⇔ Li7Ti5O12の相境界のダイナミクスを定量評価
成果・優位性
①全固体リチウムイオン電池内部の電気化学反応をナノスケールで可視化
②二相内のイオン拡散速度の温度依存性から活性化エネルギー(Ea)を決定
→ Ea in Li4Ti5O12:0.49 eV, Ea in Li7Ti5O12:0.59 eV
→ 充電と放電で反応時間が異なる起源を解明

期待される市場・応用
・全固体Li電池
発表文献
Y. Nomura et al., J. Mater. Chem. A 11(2023), 23243–23248.
Y. Nomura et al., ACS Energy Lett. 10(2025), 1404–1410.
謝 辞:本研究は、防衛装備庁安全保障技術研究推進制度JPJ004596、JSPS科研費(23K13837、23H00241、23H01858)、JST革新的GX技術創出事業 (GteX、JPMJGX23S2)、風戸研究奨励会の助成を受けて実施されたものである。
担当者:野村優貴、山本和生、平山司
共同研究者:(NIMS)桑田直明
