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2022年度日本セラミックス協会 資源・環境関連材料部会講演会のご案内「エネルギーの未来の話をしよう」にご参加いただきありがとうございました

 資源・環境関連材料部会では毎年、資源・環境分野に関するテーマを設定し、そのテーマに関わる有識者による講演会を開催しております。
 2022年度は「エネルギーの未来の話をしよう」をメインテーマとし、自動車と電力におけるCO2排出を抑制するエネルギーの利用に関する2件の講演を行いました。

[ 開催要項 ]
主催公益社団法人日本セラミックス協会 資源・環境関連材料部会
後援一般財団法人ファインセラミックスセンター
協賛日本化学会、応用物理学会、電気化学会、日本金属学会、産総研Clayteam、日本ファインセラミックス協会
日時2022年10月19日(水) 13:30 ~ 15:30
開催方法オンライン形式(Teamsで配信)
参加費無料
定員200名(先着順)
[ プログラム ]
11:00受付開始(一般財団法人ファインセラミックスセンター動画配信)
13:30開会挨拶
資源・環境関連材料部会長 信州大学工学部 教授 樽田 誠一 様
13:40講演2件(講演40分+質疑10分)
①「カーボンニュートラルにおける自動車業界への影響と取り組み」
 トヨタ自動車株式会社 電動化・環境材料技術部 新領域材料創生室
 室長 近藤 晃次 様
②「火力発電所での水素およびアンモニア混焼の適用可能性」
 中部電力株式会社 技術開発本部 電力技術研究所 機械グループ
 研究主査 大岩 徳雄 様
15:20閉会挨拶
一般財団法人ファインセラミックスセンター 所長 髙田 雅介 様
15:30終了予定

講演概要

講演① 「カーボンニュートラルにおける自動車業界への影響と取り組み」
トヨタ自動車株式会社 電動化・環境材料技術部 新領域材料創生室
室長 近藤 晃次 様

 カーボンニュートラル(CN)とは、つくる・運ぶ・使う・リサイクルして最後は廃棄する、すなわちライフサイクル全体の過程で発生するCO2をゼロにするという取り組みです。私たちは、環境車は普及してCO2削減に寄与することで、はじめて環境車としての意義があると考えております。使いやすい・乗りたいと思うモビリティをお客様に選んでいただく、その結果として電動車が普及しCO2排出量が削減される、トヨタはそういった考え方に基づいて電動車をフルラインナップで開発、製造して参りました。自動車を取り巻く各国の状況と電動化の取り組み、ライフサイクルCO2削減の考え方に基づいた自動車製品や製造工程。再生可能エネルギーやCO2吸収についての取り組みをご紹介いたします。

講演② 「火力発電所での水素およびアンモニア混焼の適用可能性」
中部電力株式会社 技術開発本部 電力技術研究所 機械グループ
研究主査 大岩 徳雄 様

 中部電力グループは2050年の脱炭素社会の実現に向け「ゼロエミチャレンジ2050」を定め、社会やお客さまとともにエネルギーインフラの革新を通じて「脱炭素」と「安全・安定・効率性」の同時達成を目指しています。本講演では、火力発電所のCO2排出量を低減させる方策として、電力技術研究所で実施した以下の水素、アンモニアに関する取り組みについて紹介します。
 水素に対しては、ガスタービンコンバインド火力発電所での混焼に着目し、NEDO委託事業「水素社会構築開発事業」(2018年度~2019年度)にて、大容量水素キャリアの受入~供給システムの基本設計ならびに既設火力発電所での水素混焼技術の検討や実機適用に向けた評価を実施しました。
 水素キャリアであり直接燃焼が可能で燃焼時にCO2を発生させないエネルギーキャリアとして注目されているアンモニアについては、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「エネルギーキャリア」(2016年度~2018年度)に参画し、特に石炭火力発電所でのアンモニア混焼を想定した受入~供給システムの検討や適用可能性について研究を進めました。

nano tech 2020出展 及び、セミナー ご参加いただき、ありがとうございました

 東京ビッグサイトで開催されるnano tech 2020(1/29~31)に出展いたしました。(JFCCブース2W-J27) また、JFCC研究員によるセミナー(聴講無料)を開催いたしました。

日時 1/30(木) 13:15~14:00
場所 東京ビッグサイト 西2ホール内 シーズ&ニーズセミナーB会場
【講演タイトル】 環境電子顕微鏡技術による電解液中電池反応の挙動解析
【講演概要】 環境電子顕微鏡は、解析したい材料が実際に使われる環境(ガス雰囲気・液中など)下にある状態で、その挙動を観察することが出来る技術である。今回我々は、次世代蓄電池のひとつである亜鉛空気電池の負極で起こる反応を、電解液中で直接観察することを試みた。
その結果、充電時に起こる亜鉛の樹状析出(デンドライト生成)や、亜鉛活物質の不活化などを捉える事に成功し、劣化挙動の一端を明らかにすることができた。講演では、その他の液中試料観察の事例等についても紹介する予定である。
【講師】 ナノ構造研究所、環境電子顕微鏡グループ
主任研究員 川﨑 忠寛

ファインセラミックスシンポジウム2019へのご参加、ありがとうございました

 中部地域にはファインセラミックス分野の先導的研究機関・企業が集積しており、基幹産業の一つとしてその発展が期待されています。
 当財団では、毎年、大学・企業の第一線の専門家をお招きし、ファインセラミックスの現状と将来動向に関するシンポジウムを開催してまいりました。
 本年度は、『IoTを支える材料・要素技術開発』と題して、第一線でご活躍の方々にSociety5.0において重要な役割を担うIoTの動向と主要な要素技術であるイメージセンサ、エネルギーハーベスティング、チップ型二次電池、車載半導体センサについて、材料・要素技術開発における課題や将来展望をわかりやすくご講演いただきました。

[ プログラム ]

13:00~13:05

開会挨拶

13:05~14:05

基調講演「ソフトバンクのIoT戦略 ~パートナーとの共創と次世代のIoT~

ソフトバンク株式会社 IoT & AI技術本部 IoT技術戦略統括部 IoT戦略部 アライアンス推進課 課長  神谷 義孝 氏

14:05~14:45

講演1 「Society5.0を進化させるイメージセンサ技術

ソニー株式会社 主席技監  上田 康弘 氏

14:45~14:55

休憩

14:55~15:35

講演2 「エネルギーハーベスティングの最新動向と課題、今後の展望

株式会社NTTデータ経営研究所 シニアマネージャー  竹内 敬治 氏

15:35~16:15

講演3 「チップ型セラミックス二次電池EnerCera® シリーズのご紹介 -用途展開を中心に-

日本ガイシ株式会社 執行役員 エレクトロニクス事業本部 ADC事業部 事業部長  大和田 巌 氏

16:15~16:55

講演4 「デンソーにおける車載半導体センサと材料開発への取り組み

株式会社デンソー 先端技術研究所 マテリアル研究部 課長  加納 一彦 氏

16:55~17:25

講演5 「高度画像解析技術と先端的電子顕微鏡技術の融合によるナノ計測インフォマティクス

一般財団法人ファインセラミックスセンター ナノ構造研究所 主任研究員  山本 和生

17:25~17:30

閉会挨拶


日時 2019年10月25日(金)13:00~17:30
会場 愛知県産業労働センター ウインクあいち 5F 小ホール1

第6回最先端の顕微鏡と理論計算に関する国際シンポジウム(AMTC6)へご参加いただき、ありがとうございました

 JFCCが主催する最先端の顕微鏡と理論計算に関する国際シンポジウム(The 6th International Symposium on Advanced Microscopy and Theoretical Calculations (AMTC6)の専用ホームページを開設しました。

日時 2019年6月14日(金)~6月15日(土)
場所 愛知県産業労働センター「ウインクあいち」 名古屋市中村区名駅4丁目4-38
ホームページ  http://amtc6.com

nano tech 2019出展 及び、セミナー ご参加いただき、ありがとうございました

 東京ビッグサイトで開催されたnano tech 2019(1/30~2/1)に出展いたしました(JFCCブース6S-10)。
また、JFCC研究員によるセミナー(聴講無料)を開催いたしました。

日時 1/30(水) 16:00~16:45
場所 東京ビッグサイト 東6ホール内 シーズ&ニーズセミナーB会場
【講演タイトル】 最先端電子顕微鏡技術を用いた機能性デバイスのオペランド観察
~全固体電池、半導体デバイス内部は、このように動作している!~
【講演概要】 半導体などの機能性デバイスは、構造や形態を制御することによって機能を発現させ、その機能を使ってデバイスとして動作させている。一般的な電子顕微鏡は、結晶構造や元素分布等を評価するために広く用いられているが、機能そのもの、つまり電場や磁場をナノスケールで観察するためには、特殊な電子顕微鏡技術が必要である。我々は、これまで、電場、磁場を可視化できる電子線ホログラフィーを用いて、半導体や全固体Liイオン電池内部の電位分布を観察してきた。
本講演では、電子顕微鏡内で、実際に半導体や全固体電池を動作させ、内部の電位変化やLiイオンの変化を、その場で捉えた結果について紹介する。
【講師】 ナノ構造研究所、電子線ホログラフィーグループ
主任研究員 山本 和生