2012年度

JFCC研究成果集

未来開拓研究による環境・エネルギーへの挑戦

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2012-1

電流検出型ジルコニアNOxセンサの高性能電極材料開発


技術のポイント

La系ペロブスカイト型酸化物を検知極材料に用いたNOxセンサの開発

基礎研究


背景
自動車排ガスは燃焼条件により高温還元状態となるため、検知極材料は上記雰囲気で安定に存在できる必要がある。

目的
高温還元雰囲気で安定に存在できる検知極材料の開発。

成果
(1) 噴霧熱分解法を用いることで粒径0.5〜3μmでほぼ単相のLa0.8Sr0.2AlO3球状粒子を合成できた。
(2) 上記の酸化物は高温還元雰囲気下(750℃, 4%H2)で処理後もペロブスカイト構造を維持することが分かった。
(3) これを検知極に用いた素子は大過剰の酸素条件下でもNO2に応答を示し、応答はNO2濃度とは相関関係を示した。
NOxセンサへ応用可能


素子作製
YSZペレットの片面にペロブスカイト型酸化物、Ptをそれぞれ検知極、 対極として塗布

図1. 耐久性試験前後のXRD回折結果、SEM写真 図2. La0.8Sr0.2AlO3を検知極とした素子の応答特性



今後の展開
・応答メカニズムの解明
・最適な素子構造、素子の応答安定性の検討
車載用高性能
NOxセンサの実現

特願 2009-113794 「 窒素酸化物センサおよび窒素酸化物の検出方法 」



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