2013年度

JFCC研究成果集

未来開拓研究による環境・エネルギーへの挑戦

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2013-1

光による歪センサ 〜Cr添加SrAl2O4の蛍光発現と歪応答性〜


技術のポイント

Crを添加したSrAl2O4が蛍光現象を示し、その発光波長が「歪」に対して大きくシフトする現象を発見

応用研究


背景
Crを添加したAl2O3が蛍光(外部からの励起光による発光)を示し、その発光波長が「歪・応力」に対してシフトすることが知られている。

目的
従来よりも高い感度で「歪」に応答する蛍光材料を開発する。

成果
Crを1at.%添加したSrAl2O4においてSr欠損を導入することで770nm付近に蛍光現象を発現
 ⇒ 欠陥導入による格子歪により、蛍光波長がシフトする挙動を観測できた。

鋼材に貼付したCr添加SrAl2O4に引張歪を与え、蛍光波長のシフトを観測できた。
 ⇒ 感度(単位歪あたりの波長変化)は、従来(Cr添加Al2O3)の約20倍に到達。



今後の展開
・蛍光発現、波長シフトの機構解明
・歪応答性(感度)の向上
歪・応力のワイヤレス光センシング
による安全・安心技術

参考文献 特願2012-270379 「構造物の歪・応力計測方法及び歪・応力センサ」
謝辞 本研究は、中部電力(株)からの委託研究として実施したものである。



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