2013年度

JFCC研究成果集

未来開拓研究による環境・エネルギーへの挑戦

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2013-6

基材上に成膜されたコーティング膜の熱伝導率評価


技術のポイント

基板上のコーティング膜の熱伝導率を、基板と一体で評価。基板-膜間の界面熱抵抗も評価可能

基礎研究


背景
遮熱コーティングや絶縁膜などのコーティング膜の熱伝導率を評価する場合、膜単体での評価は難しく、基材と一体での評価が望まれる。

目的
ニ層材の熱特性評価用標準試料(JFCC開発)を用いて、レーザフラッシュ法の多層解析によるコーティング膜の熱伝導率評価の検証を行うとともに、遮熱コーティング材の熱伝導率を評価・解析する。

成果
(1) ジルコニア系およびアルミナ系の標準試料を評価したところ、コート材単体での測定値と同様の熱伝導率が得られた。
⇒ 測定の健全性を確認
(2) 遮熱コーティング膜を、基材と一体の状態で熱伝導率評価したところ、コート材単体より低い熱伝導率となった。
⇒ この差は界面熱抵抗の影響


・手法:レーザフラッシュ法の多層解析によるコート材評価、及びコート材単体での評価

図 コート材の熱伝導率測定結果比較



今後の展開
多層材の熱伝導率評価、および、
界面熱抵抗評価の高精度化検討
高性能膜の開発や設計などに寄与

参考文献 M.Ogawa, et al, Netsu Bussei, 24, 141-146, (2010).



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