2013年度

JFCC研究成果集

未来開拓研究による環境・エネルギーへの挑戦

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2013-22

断熱特性に優れたシリカエアロゲルの製造と頒布について


技術のポイント

低熱伝導率のシリカエアロゲルで、かつ低密度・高透明性を有し、化学的安定性に優れる



シリカエアロゲルとは

シリカエアロゲルは、シリカ(二酸化ケイ素:SiO2)微粒子が3次元ネットワーク骨格を形成した構造を持ち、体積の95%以上が空隙から成る非結晶質の固体です。

エアロゲルの外観写真
エアロゲルの走査電子顕微鏡画像の例 エアロゲルの微構造の模式図


シリカエアロゲルの特徴と用途

・軽量低密度(0.06〜0.2g/cm3
・高い断熱性(熱伝導率:大気圧下で0.02W/mK)
・高い透明性
・高い化学的安定性(成分は石英ガラスと同じSiO2

  高断熱性・軽量・透明性 ⇒ 窓・壁など透明断熱材への応用 
  低密度・透明性・安定性 ⇒ チェレンコフ光検出器、宇宙塵捕集材
  多孔質性・安定性  ⇒ 吸音材、触媒担体など


シリカエアロゲルの仕様

品名 製作時の仕込み寸法 密度 屈折率
SP-15 110×110×10±2mm
(ゲルは製造中に収縮します。
寸法精度等がご入用な場合は
ご相談ください)
0.06 1.015
SP-30 0.12 1.03
SP-50 0.20 1.05
・上記以外の寸法・形状はご相談により可能な範囲で作製します。



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