2014年度

JFCC研究成果集

技術革新を支える新材料開発と先端解析技術

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2014-4

La系ペロブスカイト酸化物多孔質球状粒子の開発


技術のポイント

電極材料などで必要とされる高度多孔質構造を達成する多孔質球状粒子を合成するプロセスを開発した

基礎研究


背景
燃料電池用の電極材料などに用いられているLa系ペロブスカイト酸化物は、ガスとの反応効率を上げるため多孔質構造とされており、更なる性能向上が求められている。

目的
均一な多孔質構造を粒子レベルで達成する多孔質球状粒子の合成プロセスを開発する。

成果
(1) クエン酸法、炭化法と噴霧熱分解法を組み合わせることで焼成後に粒子内に均一な孔を形成できる粒子を開発した。
(2) 粒子サイズは0.1〜3μm、孔径約100nm程度、比表面積6.8m2/gであった。
(3) 焼結体中で微細孔の存在を確認した。


・手法:クエン酸法、炭化法、噴霧熱分解法
図1. 噴霧熱分解法装置概念図
図2. 合成(La,Sr)MnO3粒子のSEM写真

図3. 合成粒子の断面SEM写真(FIB-SEM)
図4. 1200℃焼結体の孔径分布(水銀ポロシメータ)



期待される適応分野
・燃料電池用電極
・環境対応素子への電極応用



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