2015年度

JFCC研究成果集

次世代を支える新材料開発と先端解析技術

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2015-18

微結晶ネオジム磁石の高温における磁区・磁壁構造観察


技術のポイント

高温における外部磁場印加にともなうネオジム磁石内の磁区構造変化の動的観察・解析技術の確立

基礎研究


背景
ネオジム磁石は電気自動車などの次世代自動車に用いられる永久磁石である。しかし、使用環境温度の上昇と共に保磁力が低下する。使用温度近辺での微細組織と磁区・磁壁構造との相関を動的観察することで、保磁力発生あるいは保磁力低下に関する知見を得ることは重要である。

目的
高温における保磁力向上のための外部磁場印加にともなうネオジム磁石内の磁区構造変化の動的観察・解析技術の確立。

成果
(1) 微結晶ネオジム磁石の動的観察において、磁壁移動のピン止めサイトが主に粒界であることがわかった。
(2) 高温では、磁壁移動に対してピン止めサイトとして働く粒界と働かない粒界があることがわかった。






期待される適応分野
・ 耐熱性磁石の開発
・自動車用モーターの評価

謝辞 本研究は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業未来開拓研究プログラム「次世代自動車向け高効率モーター用磁性材料技術開発」で実施したものである。



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