2015年度

JFCC研究成果集

次世代を支える新材料開発と先端解析技術

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2015-1

過熱水蒸気中におけるエポキシ樹脂の分解挙動解析


技術のポイント

加湿雰囲気中TG-DSC/QMS同時分析装置を用いてエポキシ樹脂の分解挙動を解析

基礎研究


背景
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)廃材からの繊維回収と繊維のその場表面改質を同時に実現しうる過熱水蒸気を利用したCFRPのリサイクル技術の開発に取り組んでいる。

目的
加湿雰囲気中TG-DSC/QMS同時分析装置を用いて、過熱水蒸気環境下を模擬した雰囲気にてエポキシ樹脂の分解挙動を評価する。

成果
(1) 加湿により樹脂除去(≒500℃)および樹脂熱分解残渣(炭素)酸化(≧800℃)が促進され、乾燥ガス中よりも酸化雰囲気であることが示唆された
(2) QMS分析結果より、加湿により樹脂分解ガスの生成が低温側にシフトしていることが示唆された



エポキシ樹脂のTG-DSC/QMS分析結果



期待される適応分野
・ CFRPのリサイクル
・ 各種過熱水蒸気処理条件の最適化

参考文献 [1] 和田匡史、河合和彦、鈴木智幸、平博仁、北岡諭、セラミックス、49 (1)44-48 (2014)
[2] 特開2014-159663
謝辞 本研究は、愛知県の「知の拠点あいち・重点研究プロジェクト」の一環として実施したものである。



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