2019年度

JFCC研究成果集

新時代の扉を開く革新的・材料開発/解析技術

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R-28
2019

多孔質球状粒子を用いたアルミナ多孔体の特性




課題
一般的に多孔体は、原料粒子とバインダ(+造孔剤)を用いて作製される。高
気孔率の多孔体を合成するために大量のバインダが必要とされる。また、高気
孔率、鋭い孔径分布、高強度を同時に達成することは非常に困難である。

解決手段
バインダーを用いず、粒径〜1μm、かさ密度〜0.5g/cm3、高比表面積のγアル
ミナ多孔質球状粒子を原料として、多孔体を合成する。

成果・優位性
・ 通常のプロセスで開気孔率50%以上の多孔体の合成が可能
・ 均一な孔径制御が可能(孔径0.3〜0.6μm)
・ 比較的高い強度(55MPa)


実験方法: 噴霧熱分解法、通常焼結
噴霧熱分解法で合成したγアルミナ多孔質球状粒子
原料溶液:①Al(NO3)3 ②Al(NO3)3+クエン酸
③Al(NO3)3+クエン酸+アンモニア水
多孔体の孔径分布(水銀ポロシメータ)
粒子および多孔体の特性
  粒子特性 多孔体特性(1400℃2時間焼成)
試料
No.
比表面積
(m2/g)
タップ密度
(g/cm3)
平均粒径
(μm)
開気孔率
(%)
相対密度
(%)
メジアン
細孔径(μm)
PD10
/PD90
曲げ強度
(MPa)
① 41 0.53 1.28 52.8 43.4 0.32 1.7 22
② 16 0.89 1.23 39.4 56.3 0.32 1.6 42
③ 84 0.45 1.55 52.3 45.5 0.27 1.8 55



期待される市場・応用
特殊フィルター、軽量断熱材、揚水材など

謝辞 : 本研究成果の一部は、NEDOエネルギー・環境新技術先導プログラム「超精密原子配列制御型排ガス触媒の研究開発」の支援によって実施したものである。


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