2022年度

JFCC研究成果集

新時代のマテリアル戦略を支える新材料開発と先端解析技術

4研究成果 / 次世代エネルギーデバイス

R-28

2022

SDGs9

ペロブスカイト型酸化物における​プロトン溶解エネルギー解析

SDGs9

アピールポイント

化合物のプロトン溶解性の理論的予測
【技術シーズ:第一原理計算/機械学習/点欠陥解析】

課題

・プロトン伝導性セラミック燃料電池(PCFC)の実用化には、高プロトン伝導性を有する新しい固体電解質材料が必要不可欠​

解決手段

・プロトン導電率はプロトン濃度に依存することに着目​

・​第一原理計算によりプロトン溶解エネルギーのデータベース作成

・プロトン溶解エネルギーを決定する材料学的支配因子を解析

成果・新規性

・ 第一原理計算による探索によりBaZrO3よりもプロトン溶解エネルギーが小さいBaHfO3、KTaO3を候補材料として示唆​

・化合物毎のプロトン溶解エネルギーを予測する重要記述子はトレランスファクター、Bサイトカチオンの原子密度、Bサイトの電気陰性度

・実験方法:第一原理計算(VASPコード)、ランダムフォレスト回帰分析

・計算対象:実験報告のあるペロブスカイト酸化物(27種、181プロトンサイト)

第一原理計算により
示唆された候補材料
化合物毎のプロトン
溶解エネルギー予測
予測における重要度評価

期待される市場・応用

・新規プロトン伝導体材料開発

謝 辞:本研究は、JST、CREST、JPMJCR18J3の支援を受けて実施されたものである。