2025年度

JFCC研究成果集

独創的研究で社会変革に対応 ~マテリアル新時代へ~

1研究成果 / 脱炭素

R-5

2025

SDGs7

格子空孔を含む炭化物セラミックスの室温変形の実証

SDGs7

アピールポイント

TiCの組成制御により「変形するセラミックス」を開発
【技術シーズ:欠陥制御】

背景・課題

・炭化物セラミックスは超高温環境に耐えうる構造材料として期待​

・実用上重要な信頼性の確保のためには靭性(壊れにくさ)の向上が重要

・材料に変形能を与えることにより、靭性の向上を目指す。

解決手段

・炭化物セラミックスの非化学量論性に着目し、格子空孔の導入により応力印加による転位の運動を促進​

・格子空孔を含む炭化物セラミックスの変形挙動を、マイクロピラー圧縮試験を用いて、その場観察しながら評価​

成果・新規性

①炭化チタンTiCのTiサイトの一部をMoで置換し、Cサイトに格子空孔を導入した非化学量論の炭化物セラミックス(Ti,Mo)C1-xを合成した。

②格子空孔の導入によって、弾性率が低下することを明らかにした。

③格子空孔を含まないTiCは容易に破壊したが、 (Ti,Mo)C1-xは大きく変形し、破壊しなかった。

期待される市場・応用

・航空宇宙材料

発表文献

S. Ida et al., High Temperature Material and Processes 39, (2020) 164-170.
S. Ida et al., Scientific Reports 13, (2023) 13631.
S. Ida et al., Materialia 40, (2025) 102412​

謝 辞:本研究は、JSPS科研費(JP24K17526)、NIMS連携拠点推進制度、文部科学省データ創出・活用型マテリアル研究開発プロジェクト(JPMXP1122684766 )により実施されたものである。

担当者:井田駿太郎、木村禎一

共同研究者:(物質・材料研究機構)仲川枝里、大村孝仁、(東北大学)吉見享祐

プレゼンテーション動画

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