2018年度

JFCC研究成果集

未来社会を創出する革新材料開発と先端解析技術

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R-27
2018

多孔質球状粒子を用いたアルミナ多孔体の特性




課題
一般的に多孔体は、ナノ粒子とバインダ(+造孔剤)を用いて、作製される。高気孔率の多孔体を合成するために大量のバインダが必要とされ、また、高気孔率で孔径を同時に制御することは非常に困難である

解決手段
多孔質球状粒子の利用:〜1μm、かさ密度〜0.5g/cm3を原料とする
(JFCC開発材料:粒子1個1個の均一な気孔率を利用した多孔体の合成が可能)

成果・優位性
・通常のプロセスで開気孔率50%以上の多孔体の形成が可能
・均一な孔径制御が可能(孔径0.3〜0.6μm)
・比較的高い強度(55MPa)


原料粒子
多孔質球状γアルミナ粒子
多孔体試料の断面SEM写真
孔径分布(水銀ポロシメータ)平均0.27μm

多孔体合成条件
・成形:ディスク状
 一次成形49MPa、
 二次成形245MPa(CIP)
・焼結:1400℃-2h-Air



期待される市場・応用
特殊フィルター、軽量断熱材、揚水材など

特許
特開2018-030771

謝辞 本研究の一部は、NEDOエネルギー・環境新技術先導プログラム「超精密原子配列制御型排ガス触媒の研究開発」の支援によって実施したものである


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